2013年3月14日木曜日

ライブの曲紹介 ~後編~


あ゛ーう゛ー、きょうどかではほんどにきづかっだ。花粉症もぢにはさいあぐでー、あがはだどひどちゃん゛でぢた。
といったところで前回の続きです。
4. ナンセンス
ライブでKazuyoさんが「SPYは大人しい曲ばかり演ってたわけではございません」的なことを言ってましたが、初期のころはむしろノリノリの曲(なんか古臭い言い方ですな)が多かったと記憶してます。なにしろ女子版EXILEみたいな感じでしたから。

このナンセンスという曲も随分昔に作った曲で、ライブおよびCDに収録されているのはあとになってリアレンジしたバージョンです。最初のアレンジではこんなにギターがメインではなかったんですが、まあでもギターのリフ一発で作ったような曲ではあります。

さて、今回のライブでのリハの際、Kazuyoさんが思いつき(?)で放った一言、「MIYAVIかっこいいよMIYAVI。あんな感じで演って」

...えー、去年の暮、FNS歌謡祭の話です。和田アキ子さんのバックで演奏していたMIYAVIのチョッパー奏法がカッコ良かったと。たまたまボクも観てたんですが、ギター?ベース?のMIYAVIとドラムのみのシンプルな編成でアッコさんが歌うという構成でした。で、ナンセンスの間奏の部分であれをやろうと。うん、たしかにあれは凄かった。
幸か不幸かボクの使ってるマルチエフェクターにベースシュミレーターみたいなものが入ってまして、ギターのオクターブ下の音を出力してくれるんですが、なにせ入力→演算→出力となるせいか若干音が遅れてしまう(レイテンシーといいます)のです。なんかリズムが合わないんだよなー。気合で弾いてみましたけど。どうだったんでしょう。

5. GO AND CRUSH
SPYのメジャー第2弾シングルにして、全日本アイスホッケー連盟公式ソング!だった曲です。たぶん初めてこの曲を耳にされた方は、「どうしていきなりスポ根ソング?」と思ったことでしょう。

この曲ではあちこちのホッケー試合会場におじゃまして、リンクの中で演奏するという奇特な経験をさせていただきました。なにせぐるり360度観客席の真ん中で演奏するということ自体珍しい上、氷の上ですから。あと、一度試合後のとあるチームの打ち上げにお呼ばれしたこともありました。いやー場違いだったー。今思い出してもなんでうちが?多分選手の方もなんだこいつらと思ってたことでしょう。

曲の話をすると、なにせテンポが早い!BPMは135で大したことはないんですが、ナンセンスから続くと高齢者にはかなりしんどい(笑)この曲で踊るヒトは大変だよねー(他人事)
アレンジ面では2回めのレコーディングということもあり、結構好きなようにやらせてもらった覚えがあります。イントロのワウをかけたクラビ音とか趣味丸出しですな。

6. Access
そして、ライブでトリを飾ったのがご存知SPYさんのデビュー曲Accessということになります。テレビ東京系?だったか深夜アニメ「To Heart」のエンディング・テーマとして採用されました。つまり我々れっきとしたアニソンバンドなのです。
と、いっても別に制作現場におじゃましたりとか、声優さんと交流を持ったりとかそういったことはまったくありませんでしたが。

この曲(GO AND CRUSHもそうですが)クレジットを見るとお分かりなように、ボクはアレンジでの参加となってます。最初曲を頂いた時はもっと明るいアメリカンな感じのコード進行でしたが、深夜アニメ、それも恋愛物ということで若干マイナー進行に変えてアレンジしました。曲調はハウスってことになるんでしょうか。定番のピアノリフメインで。

それにしても、いつも使っている機材の音がプロフェッショナルなエンジニアの手にかかるとこうまで変わるものかという。音の解像度というか、分離がやっぱり全然違うよね。リズム隊(ドラム、ベース)のコンプのかかりも超気持ちいい。
いわゆる、「打ち込み」作業ではアレンジャーでもあり、エンジニア的なことももちろんやっていくわけですが、一人で作業していくとどうしても「同じ音」になってしまいがちです。そのときの耳の調子とかで気持ちいい部分を追求していくわけですが、独りよがりな面は否めない。しかしどうやってもその道の専門家にはかなわないわけで。
この曲はSPYのデビュー曲でもあり、SPYの音のリファレンスでもあると思うのです。うん、なんか大事。スタート地点とか、ルーツとか。そんな感じの意味で。


...てな感じで、あまり曲解説になってない感じの文章になってしまいましたが、それぞれの曲が出来上がっていく過程とか、楽屋裏的なことをつらつらと書いてみました。
なんだかKazuyoさんの日記の方でも似たようなことをやってるみたいですが、作曲・アレンジの立場と作詞の立場の違い、プレイヤーの立場とシンガーの立場、と、同じ楽曲でもそれぞれの立場から思い入れがあったりしておもしろいんではないかと思います。いかがでしょう。

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